『カイジ』/『殻ノ少女』/雑感

映画『カイジ』観てきました。
原作ファンとしての立場から戯言。
わざわざ個別にエントリ建てるほどではない感じでしたが、あの原作(黙示録+地下帝国)を2時間強に纏め、かつ大衆向けにするという意味ではアレンジには成功しているんじゃないでしょうか。
まあ傑作になるだろうなんて烏滸がましく、原作を陵辱すらしてないか心配しながら観に行った訳で、期待値の割には観られたという感じかな。というかあれだけの内容を凝縮している訳だから、そりゃ退屈はしないわなぁ。
しかしマイルドなことに変わりはないので、「原作を読める環境にあれば原作を読め! ガキは映画でも観てろ!」という程度の暴言は流しそうめんが如く流れてくる。原作読む気がないのならあれはあれでカイジ体験としていいんじゃないですかね、という。
ひとことであの映画を表現すると、「日テレの連ドラでやるなら土曜9時枠だよね」ですね。
あと「ジャンケンが限定でない→カードでやる意味なくね?」
という脚本の根本に矛盾が起きていたのに誰も気付かなかったのだろうか。


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殻ノ少女」コンプしました。
まあ良作ではあると思いますが、「もう少し京極作品のインスパイアでなくてオリジナルで考えてほしかったなあ」という感想が沸いてしまったのも事実です。すいません京極ファンで……。
ミステリとしての楽しさ、演出、音楽など他の部分が完璧に近い出来だっただけに、そこが引っかかってしまってどうしても素直に賞賛できないんですよねえ。
トゥルーエンドの終わり方などはオリジナルでありつつもグッとくるものがあっただけに、もう少し「借り物でない要素で勝負してほしかったなあ」という感想を抱かせる、個人的には惜しい作品でした。
最後の列車のシーンまで再現するのはいくらなんでもやりすぎなんだよなあ。あそこは別になくてもいいでしょという疑念が。
次は「村正」に入ります。


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あと最近はラブプラスオンリーに行ってコミケ並の熱気に当てられたり(このリア充どもめ!)、有料会員にならないと週刊トロステのトロとクロがホームレスになると聞いていたたまれなかったり、CROSS†CHANNELのPSP版が出るらしいということでどんな顔していいかわからなかったり(追加要素があれば買いだけど)、原稿やその他もろもろをこなさないといけないのにソフマップで買った「カルドセプトDS」が面白すぎて危機に陥ったりしてます。