最近観た映画の感想(かいじゅう、ラブリー、パルナサス、THIS IS IT)

うわー 書かなきゃいけないことがどんどん溜まってます!
なので最近観た映画の感想とか数行ずつでさらりと行きますよ!
今月は期待作が多くて、まず映画館で観た映画たちから。

かいじゅうたちのいるところ

マルコヴィッチの穴」などで知られるMV出身の監督スパイク・ジョーンズの最新作です。
原作は有名絵本らしいのですが、そちらは残念ながら知りません。
なわけで、ビジュアルイメージ先行の監督らしく、話のどうでもよさが目に付きました。(いや、ひょっとしたら原作からそうなの?)
少年が夢うつつの場所で怪獣と遊ぶというだけの話なので中盤どうでもいいよって感じになってしまうし、まず主人公に色々むかつく。それで、最後おざなりみたいにかいじゅうが改心してハッピーエンドっぽく終わって丸く解決とかちょっと駄目駄目ですわ。
ただやはり、ビジュアルイメージはびしびし来るので(でかい家とかわくわくした!)ビジュアルのイメージを楽しめる美大生とかにお勧めです!
あとなんであいつらジャンプとかするときあんな軽やかなんだ! ちょっと吹いたぞ!

ラブリーボーン

ご存じ俺たちのピージャク。僕が「俺たちのピージャク」と呼ぶ理由はみんなロードオブザリングとかじゃなく「ブレインデッド」を観てくれればわかるよ!


と、期待していったのですが、少し期待はずれたかな。
一言で言うなら、「バランス感覚がおかしい」w


最初の30分ぐらいは少女の行く末を知りながら観る倒叙サスペンス的感覚で楽しいのですが(この辺はやっぱピージャク超うめえ)、その後しばらく幻想的描写が続いてどっちに心の舵を取ればいいのかわからなくなります。で、それに慣れてきたと思ったらまた映画が現実世界と交互に描写されたりする(しかもそれがサスペンスチックなのにサスペンスにはならないというモヤモヤもあり)のでどういうスタンスで観ればいいのかわからないというか、それを「ごった煮」という風に感じさせるには、少しバランス感覚がおかしいです!


以下、他にひっかかったところを、致命的ではないまでもネタバレチックに書くと(嫌なら数行飛ばしてね)、
え、霊媒少女そんな薄い扱いなの?
ていうかロマンチックなラブシーンの最中に、違うシーンが少しずつ差し込まれるのがおかしくておかしかったんですが、え、あれは笑うところではないんですかピージャクさん。
サスペンス的に一番面白かったシーンの後、余韻もへったくれもなく急に団欒シーンになっちゃったんですがこの気持ち悪さどうしたらいいのピージャクさん。
ていうかピージャクさんなら犯人にあの後車で一家に突入させてくれたはずでしょ。
とがっかりしてたら終盤の犯人の末路に笑ってしまったんですがここ笑うところではないんですかピージャクさん。
うわー、アジア系少女かわいくね(ry


とこれらは全部、監督の「バランス感覚のずれ」で説明できる現象でしょうね。
とはいえ、要素要素を見ると(彼岸の幻想描写とか、サスペンス調のとことか)またやっぱめちゃめちゃ上手いんですよ。そこら辺惜しかったなー。


あとやたら「感動作」「今年度初泣き」みたいに煽る宣伝も、「今年度初鬱」に変えるべきだろ、な!
そしてスタッフロール異様に長いだろ!

Dr.パルナサスの鏡

やった、ギリアムさんだよ! 僕の愛する「未来世紀ブラジル」のテリー・ギリアムさん新作だよ!
同時にヒース・レジャーの遺作でもあります。涙。
「ブラジル」「バロン」と同じ脚本家コンビで汲んだだけあって、なるほど、これは初期ギリアムの匂いがしますね! そして、僕はその頃のギリアムさん特に好きなんだたまらん。


まずサーカス一座の設定とか、想像力を体験させる設定とかの「匂い」だけで唯一無二でイキそうになる。
とりわけ幻想描写が、ラブリーボーンの直後に観たこともあって、なるほどKAKU GA CHIGAUじゃねーのと思うほど素晴らしいです。あーこれこれ。この脳から直接スライスしてきたみたいな狂い方。
ていうかちょくちょく吹かざるを得ないw もっと昔の、モンティ・パイソン時代まで戻ってるだろギリアムさんw だがそれがいい
そして脚本も、キリスト教的な深い要素も隠しつつ、さらっと表面を撫でても成立するもので、なおかつラストにジンと来たり、良かったです。
パルナサス博士の「想像力」というものをギリアムにとっての「映画」と考えると面白いですよ、という解説かなんかを読んで、そういう考え方でもっと咀嚼したいなー、なんて思ったり。
全般的に満足。
ただ、中盤は少しぐだぐだになったかなー、とも思ったんですが、ここで幸か不幸か、ヒース逝去によるキャスト変更というものが逆にアクセントになって集中できたということがありました。
とはいえ、最後までヒースで最後まで見たかったという気持ちも勿論あるのですがね。


代役に関しては、ヒースは勿論男前なんですが、ジョニデの男前度が飛び抜けすぎててやばいです。
そして、一番出演時間の長かったコリン・ファレルにはごめんちょっと違和感がw とりあえず眉毛剃れwww


ギリアムの世界が好きならオススメです。DVD購入検討だな。ヒースのインタビュー的なものがあれば必ず購入します。


あとこの映画はスタッフロール最後まで観ような!

THIS IS IT

ごめんなさいこれだけブルーレイでの観賞です。
マイケル・ジャクソンの最低限の予備知識がある、というよりマイケルに対しての感情が好悪で言ったら好の方に傾いてる」というのが必須条件になるんだろうな、という気はしましたが、良かったです。
リハーサルだけで感動できるというのと、つまらない映画よりマイケル1人を見ている方が2時間退屈しないという真実を知って驚きでした。
マイケルが嫌いor予備知識ない人が観たら恐らくただのライブ(のリハーサル)映像ですが。


今月はいまんとここんなもんでした。
あと、ハルヒとコララインが観たい! 来月にはシャーロックホームズやハートロッカーもあるしな! そして再来月の第9地区は全員参加な!