エロゲにエロはいるよ。全然いるよ。

ギャルゲーにエロはそれほど必要なのか? - りきおの雑記・ブログ
http://d.hatena.ne.jp/rikio0505/20080708/1215443157

エロゲ沢村は今日もこの議題で盛り上がっていました。

2008-07-08 - BLUE ON BLUE(XPD SIDE) - エロゲにエロは必要なのか問題の正しい問い方
http://d.hatena.ne.jp/crow_henmi/20080708/1215523603

ネットの片隅で適当なこと書く人のブログ - エロ不要論を再考する
http://tekitounaotoko.blog4.fc2.com/blog-entry-334.html

あれこのループ僕何回も見たことある!
繰り返すこのエロループ あの衝動はまるで釣りだね〜
と釣りとわかっていても釣られクマしちゃう!
とりあえず僕も意見を上げてみようかと思います。


まず、最初にスタンスをはっきりさせておきますが、僕もエロゲをやる時には何よりシナリオを一番重視する人間ですので、そういう主旨の感情を抱いたことがないとは言いません。
というか、エロ不要論はシナリオ重視エロゲーマーにとって麻疹のようなものなので一度は罹患します。
「えーい、エロはいいから早く話の続きを見せんか! ○ンダムを映せ○ンダムを!」というぐらい邪魔な時はスキップするし、これはシナリオ重視のエロゲをやったことがない方には理解してもらえないことがあるのですが、PCを前に「とりあえず抜いてスッキリしたのでエロゲの続きでもやるか」、みたいなことすらあります。


ということを踏まえつつ、現在では僕も、
「ま、とりあえず何でもないよりはあった方がよくね?」
という考えでエロ肯定論者になっています。
その上でスキップするなり飛ばし読みするなり、我々に取捨選択の自由はあると思いますし。
また、「18禁」であるのは何もエロ描写に限ったことでなく、グロや残酷描写も制約なしに書けるという点で、そんなに悪いものではないとも思っています。


そこで、rikuo0505さんのこの説に反論したい。

 ギャルゲーのエロで「抜ける」要素を求めている人がいるんでしょうか? とても真似できません…。抜くのであれば、もっとエロに特化した媒体を求めますから。パソゲのような1万円近くするものではなく、同人だったりエロ漫画だったりってのを求めますから。

よし、それではまずエロゲで抜いたことがないもののみ石を投げよ……
ということは置いておいて。
僕の場合、エロゲってものには、1万円近くするものである故に、最高のエンタテインメントを見せてほしいな、と思うのですよ。
シナリオ、テキスト、音楽、画、声優の演技、演出、ゲーム性、そして下半身の欲望、各それぞれのパーツをいっぺんに目一杯楽しませてくれる総合芸術こそがエロゲの醍醐味じゃないでしょうか。
だから一分野だけ要らない、と切って棄てるのはあまりに勿体ないと思います。


rikuo0505さんは、今回のリトバス18禁化によって、女性客や未成年客が手に取らなくなることも危惧している……ように見受けられましたが、その点に対しても少し思うところがあって、恐らく、
一般層は「ギャルゲー」という時点で「エロあり」も「エロなし」も区別していない
じゃないかと思っています。


百戦錬磨のエロゲーマーにとってはエロありなし、はたまた回数、人数は重要な問題です。それは解ります。
ですが、一般層にとっては「ギャルゲー」という時点でエロありもエロなしも同じですし、本当にやりたいならエロゲであっても女性や18歳未満の方でも手に取ります。実際twitterとかはてなにはエロゲ好きの女性や未成年の多いこと多いこと。どこの国か解らないぐらいです。(例えが悪い
だから畢竟、「エロがない」ことは作品の完成度を抜きにしたら、「販促」の際にはマイナス要因にしかなりません。
「ちょっと作品に興味を持って、エロがないから買ってみた」という人よりも、「気になっていたエロなしだった作品にエロが入ったから買ってみた」という方が圧倒的にマーケティングで多数を占めるようになるのは、僕には自然な流れのように思えます。
その他、メーカーさんからして見れば、PC屋でも売り場スペースの狭い一般向けPCゲーコーナーではあまり売りたくないでしょうし、なにより エロあり→PC エロなし→コンシューマーで出す、という流れで全然棲み分けは出来ているように感じます。
rikuo0505さんは

『ギャルゲー業界の将来のためにも、エロ無しでもやっていけるようにしてもらいたい』

と仰りますが、
PCゲー→エロゲー 家庭用ゲー→ギャルゲー(エロ無し)
これで、何がいけないのでしょうか?


と、問い掛けだけしておいてとりあえず今日はここで筆を置きます。