春ゆきてレトロチカ 感想

『春ゆきてレトロチカ』完全クリアしました。

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実写動画を観ながら進めていくミステリゲーム。

 

ネタバレ厳禁ということもあり先に結論だけ書きますが、「物語」にはわりと満足。ただゲームシステム・ゲームデザイン的な点を中心に少し不満あり、って感じでした。

かまいたちの夜』みたいなミステリゲームが好きだ、などの人は満足できるのではないでしょうか。あとやってて思い出したのは『やるドラ』シリーズ。

逆に言うと、どれだけミステリが好きかでオススメ度にだいぶ幅が出るなあ、とも思いました。

 

以後、完全なネタバレは避けつつもインプレッションを書きますので未プレイの方は注意。

物語部分は、トリックのいくつかには腑に落ちないところもあったけど、「大ネタ」がやられたって感じですごいよかったです。伏線回収がね……ほんとよかった。

 

ゲームシステムに関しての不満点は、まず「仮説」パートがあまり楽しくなかったこと。個人的には単なる絵合わせの「作業」にしか思えなかったし、傾いてる文字が見にくくてストレスがたまるのもなんとかしてほしかった。あれ、要諦は「道を作る」ってことなんだから真上から俯瞰したUIでも別によかったでしょ。

正解もハズレもごちゃまぜにした「仮説」を手に入れていく、ということをやらせたいのはわかるのですが、もう少しシステム練り込んでほしかった。

 

あと個人的に物足りなかったのは、(完全)クリア後要素がほぼないこと。

物語を見せたいのはわかるのでマルチエンディングにする必要は別にないと思うんですが、それでもおまけシナリオみたいなものを入れることを阻むものではなかったと思います。『428』とかだってあったわけだし。

チュンソフトのゲームで育ってきてるから、そこがないと「ないのかー」とは思っちゃいましたね。ましてやフルプライスのゲームなわけだし。動画で作るのは大変なのはわかりますが、それこそ文章だけでも入れてほしかったな。

 

とはいえ、繰り返しますが「物語部分」には僕は満足したので。この手のミステリゲームはいいもんだなあ、もっと出ないかなあ、と改めて思ったのでした。