傑作SF宇宙探索シミュレーターゲーム『Outer Wilds』レビュー

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ここに一本のゲームがあります。
恐らく、三人に一人には合わない(or挫折する)ゲームだと思います。
しかし、三人に一人には、生涯の一本にも成り得るゲームだと思います。

極端に人を選ぶゲーム。
でも人によっては10年に一本の傑作。
それが、『Outer Wilds』(アウターワイルズ)というゲームです。(PS4Xbox、PC)

一応、傑作派の立場からこのゲームを紹介したいと思います。

 

ざっくり内容を言うと、主人公は新人宇宙飛行士になり、恒星系最後の22分間をループして、崩壊する宇宙の謎を解くというアクションADVゲームです。
恒星間の移動は、全てオープンワールドかつシームレスで行われます。

その過程で、異星人の文明や遺跡から過去の真相を「自分で」考察していくわけです。

 

まず、独断と偏見でこのゲームに「向いてる人」と「向いてない人」を分類します。

 

このゲームに向いてる人

逆に向いていない人は、

ゲームを早解きすることに価値を見出す人、頭を使うゲームをしたくない人、3D酔いする人、などですかね。

また、本来『合う』はずの人であっても、操作に慣れるまでが難しい、ゲームの目的が最初から明かされない、などでゲームの面白さがわかるまでに数時間程度を要するかもしれません。

個人的には、謎解きを間違えてて進めないのか、操作が下手で進めないのかわからない瞬間には割とストレスがありました。プレイする人は、どうしても進行に詰まったら、最低限の『ヒント』ぐらいは検索しながらプレイしてもいいかもしれません。

 

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こちらの記事とか、極端なネタバレに気を使いつつも段階的に良い感じのヒントが載っていて良かったです。

 

まあ、難易度とか、減点ポイントはある作品なんですよ。
だけど、僕はこのゲームをプレイして、加点式で一億点出てしまったわけです。

 

このゲームの魅力って、宇宙そのものの魅力であり、探険そのものの魅力なんですよ。

見たことない場所へ旅をすること。

時には恐怖すら感じる、景色もルールも違う惑星のことを「理解」していくこと。
古代人の文明や生活の痕跡にロマンや切なさを感じること。

やりこめばやりこむほど、設定が信じられないぐらい緻密に構築されていることがわかります。

そして音楽も素晴らしく、終わり方も最高。

 

とにかく、ネタバレを避けずに深くは言えないわけですが、ここまでの説明で興味を持った人がいてくれたら、是非触れて、一人でもエンディングまで到達してくれる人が増えてほしいなと願うばかりです。

 

なお、この『Outer Wilds』について受けた感銘、思いの丈をオンラインイベント「京都SFフェスティバル2020」(参加無料・9/19開催)にてくっちゃべる予定です。

作中のSF要素などを他作との比較で語ったりしようかと。ネタバレ込みの話となる予定ですが、ご興味のある方は是非、チェックいただけたら幸いです。

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以下、完全ネタバレの『Outer Wilds』感想ふせったーツイートです。クリアした人だけ開いてください。