最近やったゲームの話(Portalシリーズ、LIFELINE、ドラクエビルダーズ)

最近やったゲームの話。
年末にはFallout4をやりこみまくっていたのだが、とりあえず今年に入ってから分のことを。
お正月にsteamのホリデーセールでゲームをけっこう買った。
ゲームが一本数百円単位になるsteamセールはお腹パンパンの人を押さえつけて水をガンガン飲ませるようだ。
そんないろいろゲームを抓んだりクリアしたりした中で一番良かったのが、
Portal」シリーズ(「Portal」「Portal2」の二作)だ。
[価格改定]ポータル1&2パック【日本語版】


1の発売が2007年、2の発売が2011年、と何年も経っていて、当時からゲーム・オブ・ザ・イヤー的な有名な賞も沢山とっているので
PCゲームユーザーなら知る人は知っている作品(むしろ何をいまさら感ある)だと思う。
その二作合わせたバンドル版をセール価格500円以下で買った。
ソニックブラストマンが殴りにくるレベルの価格破壊だ。


ジャンル的にはFPS+パズルゲームということになるのだろう。
主観視点で3D空間を歩き回って、ポータルガンという特殊な銃を撃つ。
すると、青のリングが壁にできる。今度は右クリックで銃を撃つと、オレンジのリングが壁にできる。
この青のリングとオレンジのリングが、「キテレツ大百科」の天狗の抜け穴のように繋がるのだ。
そのリングを通ったり通したりして、各ステージのゴールまで辿り着くゲームだ。
日本人にはキテレツ大百科のおかげで説明が実にスムーズなので実に良かった。サンキューF先生。
で、このパズル部分、ちょっと頭を捻れば必ず解けるレベルの絶妙な難易度で実に良い。
3Dゼルダの一番楽しいところが徒党を成して訪れる感じ。
近年のパズルゲーだとvitaでやっていた「FEZ」(二次元スクロールの世界を四方に回してパズルを解くゲーム)もアイデアが白眉でとても楽しんだのだが、
正直、FEZはいくつかの謎は「理不尽」としか言えないものも結構あった。文字解読あたりは考古学者の気持ちになれて楽しかったけれど、英語圏のことわざを元にした謎とかがあってな。そんなのわかるかいな。
よって、Portalの頭を使えば解ける謎解きは素晴らしい。パズルゲームかくあるべし。
そしてPortalの魅力はパズル部分だけでない。
なんてったってストーリーだ。それ以上にキャラクターだ。
ストーリーに関しては、Portal1はまだ他のゲームのおまけ扱いのゲームだったのでそこまで凝ったストーリーでもないのだが、
2はほんと素晴らしい。実に見事なシーソーゲーム脚本になっていて、それらの出来事すべてがキャラクターをさらに引き立たせるイベントであり、話が進むほどにキャラが好きになる。見事な脚本です。(すでに賞をさんざん獲ったような作品に言うことじゃないかもだけど)
そして、キャラで言うとぶっちぎりで最萌えなのが、
GLaDOS(グラドス)という、主人公に謎解きを提供してくる人工知能だ。
Portal 2 GladOS Soundboard
このGLaDOSたんが、実に可愛い。人間臭く、なにより至高のツンデレなのだ。
外国人の一部はこのGLaDOSたんでツンデレという概念を知ったと言われている。
GLaDOSたんは人気なので「パシフィック・リム」のAIにも逆輸入されたりした。
そして、プレイした人なら同意して貰えると思うが、Portal1も2も「エンディングソング」が最高でな。
歌詞がネタバレなのでYoutubeを貼ったりはしないけれど、
く・そ・か・わ! GLaDOSたん!
可愛いというよりなんかもう泣くし、愛おしい……?ですね。
ほんと、パズルの難易度が絶妙なのであと1ステージクリアしよう、って感じでやめどきはないし、
クリアした後もキャラへの愛しさが頭に残っているし、
Portalシリーズ、くっそ面白かったですよ。推定プレイ時間、1は4時間。2は10時間ぐらい。ストーリーは完全に繋がっているので
順番にやること。日本語字幕になってなかったらコンフィグからいじること。
セールの度に500円以下の値段になるっぽいので買ってない人は是非。おすすめ。


   *  *  *


お正月からsteamゲーと平行してスマホでやっていたのが、
「Lifeline」というアプリだ。このゲームは小品(定価で100円ちょっと)なのだが……。

Lifeline
Lifeline
posted with amazlet at 16.02.08
3 Minute Games, LLC (2016-01-15)
売り上げランキング: 221

このアプリには、グラフィックというものが存在しない。
しかし、SFゲームである。
プレイヤーは、宇宙のとある惑星に遭難したという宇宙飛行士(名前はタイラー)からのメッセージをたまたまスマホで受信してしまい、
それに対して返答やアドバイスを選択肢から選んで、送信する。
すると、それを参考に行動したタイラーくんからのレスポンスがあるというメールゲーム?のようなゲームだ。
前にニワンゴがこういうのやってた。
実質、中身はゲームブックだ。
だけど、これの特徴はタイラーくんのリアクションもリアルタイムだということ。
タイラーくんにアドバイスをして、「わかった、じゃあ1時間後に結果を報告するよ」
という時には、本当に1時間後にスマホに連絡がくる。
この1時間の間に、タイラーくんは果たして上手くいったのだろうか、というドキドキを感じられて、
キャラクターの実在性を強く感じることができる。
スマホならではのゲームですね。そんなひっちゃきになってやるタイプのゲームではない。
たぶん、今映画やってる「オデッセイ」の原作の「火星の人」からの影響とか受けてこのゲームは作られてると思う。
「火星の人」のNASAパート体感ゲームです。
終盤にはなかなかB級ホラーじみた面白い展開にもなっていって良かった。
少し残念なのはマルチエンドだけど大筋は一本道っぽいということ。欲を言うならかまいたちの夜風に全然展開も変わっていったらよかったかな。
続編も出てるので、いずれやります。


   *  *  *


そして最後に現在進行形でハマっているのが、「ドラゴンクエストビルダーズ」だ。PS4でやってる。


もーう! ビルダーズめっちゃ面白いぞ!


最初にゲームが発表された時、画面を見て「マインクラフト」やんけ、と思った。
ただ、マインクラフトというゲームは自由すぎてとっつきづらく、何をしていいのか持て余す感じが正直あった。
機械回路なんかはもう本気でできる人しかできないと思う。
一方、このビルダーズはドラクエらしいユーモアのあるストーリーとキャラの上に、あれをやれ、これをやれと指示してくれる。
「着替えがしたいから衣装部屋を作って」みたいな。
その上で、どんな衣装部屋を作るかは自分の裁量に委ねられている。どんな街を作るか思い通り。
この、絶妙な自由度! めっちゃいい!
完全に日本人向けであり、一見マインクラフトっぽく見えるのは、かつて堀井さんが「ウィザードリィ」を「ドラクエ」に変換したようなことかと納得できた。
サンドボックスというジャンル。その導入として、完璧な初心者向けのアレンジがなされている。
「木材を作って」→木材できる→木工製品が作れるようになる→「桐箪笥を作って」
みたいな、できることが徐々に増えていく感じのループはこれ以上ないぐらいに全能感を味わわせてくれる。
あと一章で女の子が寝取られる(自分の使っていたベッドをおっさんに取られる)ことが話題になっているが、きちんと対策すれば
そのようなことは起きない。自分は体験版での寝取られ体験から、きちんと対策を立てたので問題もなかった。
うちのピリンちゃんは! 綺麗な身体です!
先日、数十時間ぐらいかけて、ようやくストーリー部分だけは終わったのだが。
その後は、「フリービルドモード」という、よりマインクラフトに近いモードをやりこむつもりだ。
いわば、数十時間のチュートリアルがストーリーモードだった。
本当に一生やりこめそうで怖いです。欲を言えば、フリービルドモードは住人の反応が薄いので少し残念。
とか改良してほしい点はいっぱいあるんだけど、すべてめっちゃ楽しんでる上での不満点だ。
次作も余裕で買うと思う。
ドラクエビルダーズ、ほんとやめられないぐらい面白いぞ。
エロゲの広告風に言うなら、面白すぎるので、〆切間近だったり時間がない方は気を付けてください、やめられなくなってしまいます、だ。
清原のクスリみたいなもんだ。
清原、ねえ。清原、悲しいなあ。