デス・レース

http://www.deathrace.jp/
ま、雑記はさておきとりあえず、観に行った映画の感想でも。


これはリメイク作品で、オリジナルは『デスレース2000』という、知る人ぞ知る超絶悪趣味カルト映画でございます。アメリカ大陸を横断するカーレースで、人を轢き殺せば得点が入るという「邪魔な奴らは撥ね飛ばせ 特にババアやジジイは高得点」(電気ビリビリ)を地で行くPTA発狂寸前不謹慎シンドローム映画。
僕はこのデスレース2000が実に大好きなのです。スタローン出てるしね!
で、これをイマのご時世にどうやって映画化するのか、無理だろ! と思っていたら、やはり世界情勢に鑑みたそれなりの解毒作業はされておりました。ふぐ職人か。
まずレースコンセプトを「死刑囚達が集まる孤島での殺人レース」としたこと。これで、殺人の罪悪感が稀薄。しかも主人公は無実の罪で投獄。
マイルドですな〜
しかし、これで全然クソ映画になってたかというと、そうでもなかった。普通のアクション&カーレース映画として、かなり面白いんです。撮り方が上手いのかなー、観てて退屈するということがなかった。
そしてなんと言っても注目はレースのアイテム制度ですね。床に置いてあるパネルの上を通過すると武器なり盾なりが手に入るんです。それなんてマリオカートワイプアウト。相手を倒すことが主目的にあることを考えるとワイプアウト寄りですな。そんなガジェット持ち出されて、ゲーム世代はワクワクしないことが無理ってもの。
途中で出てくる中ボスドレッドノートはシューティング的だったり、人物造形がステロタイプすぎたり、どんだけゲーム脳なんだ! が、その大変解りやすく衒いのない馬鹿さ加減で、実に気楽に楽しめる娯楽映画。
ラストの展開はねえよ、とは思いますが、それをさっ引いても面白かった。映画館で何も考えずにちょい残酷でワクワクする映画が観たいゲーム世代に超オススメします。スタローンが出ないのは残念でしたがね。いっそもう初期段階で企画に関わってたらしいトム・クルーズ出ればよかったのにな。