実存少女エグジスたん

ねみい。
大学で割と社会学とか民俗学とか履修してるもので(これは哲学だった。死すべし)、実存主義についての研究してていまシェリングとかヘーゲルとかキルケゲールあたりを読んでるんですが、「実存主義のexistenz(エグシスタンス)」と聞く度に「実存少女エグジスたん」とかいう萌えキャラが浮かんでくるこの脳みそどうにかしてくれ。

『存在の樹』の下でエグジスたんはそっと微笑んで、言った。
「私は普遍性を否定するの。自己が有限であると認められた時に、初めて私は私として立てるから」
神の前に立つ少女、エグジスたんは単独者として神々しい輝きを放っていた。世界に依存しない少女は、宙にふわりと漂蕩すると、僕の頬にそっと手を寄せた。
「絶望しているのね」
「うん……不安なんだ。他者に触れる度に、自我の領域が壊れそうで」
「傷付けても構わないのよ。限界状況における相互間の交わり、それがそのまま『愛しながらの闘争』になるわ」
エグジスたんの香りが頭を包み込んだ。
僕はエグジスたんの温もりを頬に感じながら、滂沱の涙を流した。


出版社の人「萌える実存主義」とか出しとくれ。