無慈悲な夜の女王の終わりにたったひとつの冴えた愛をさけぶ

今夜読むもの。『虎よ、虎よ!』とか。
あとティプトリーの未読とか、『ブラッド・ミュージック』、ハインライン辺りも抑えておきたいなー。
最近読むものがSFに偏っているのだが特に悪びれもしない。
二、三年前の僕の読書傾向といえば、ミステリに偏ってたりしたのだけど、何故このパラダイムシフトが起きたかって、わくわくする新人が出てこなくなったんだよね。ミステリ業界は。いや、SFにハマったのは『最果てのイマ』きっかけでも勿論あるんだけど。
例えば、昨年デビューの新人がSFマガジンのベストSF1,2位を独占しちゃったり(伊藤、円城)とか、明らかに業界としての活性度に差があるよな。で、当時ミステリが好きだった時は、やっぱり西尾、舞城、佐藤あたり(ファウスト組)の新人が生き生きしてた訳で。いま、もうミステリ業界にそれ級の新人は台頭して来ないでしょう。
新人が活発に活動しているというのは、古典も読み返そうって気になる条件なのだろうな。


ということで、未来のために色々書いたりしてる者として、そこで「よし、ミステリ業界のために俺がひと肌脱いぢゃるぜ」みたいのは……
別に…… ないかな……。
もともと何かの業界に思い入れがあるわけでなく、面白い本を読んできただけなんだよな。
本への愛で、ジャンルへの愛ではなかった……。というか愛でなくて排泄だし。あれ、バーガーナッズにそんな曲があったぞ。
それで迷走してるからな、昨今の自分の長編は。書いてるうちに、興味の対象がどんどん変わって、輪郭がピンボケみたいになってる。軸ぶれぶれ。HBとは言わないから軸ください。
まあ求められてるものがないうちはなるようになるかとも思っている。