ブログ痕

ブログとは、広大なWEB上に付ける爪痕のようなものでる。
足跡、キャッシュ、WEB魚拓。一度書いてしまった記述は消える事は無い。P2Pではないが、一度流れ始めた川に棹さす事は不可能なのである。
実際にその傷痕から菌が浸食し、致死に至るケースも多い。
それでも、ブログの履歴、電子コミュニケーションというのは、仮想空間の中で誰かを思い切り抱き締めようとして背中に付けてしまった傷痕のように、若干の気恥ずかしさと幸福を持って微笑ましく受け入れられる。その爪の形に、私は人間の本質を見るのである。