アバター/ジェームズ・キャメロン

http://movies.foxjapan.com/avatar/
皆まで言わんでもいい「タイタニック」「ターミネーター2」のジェームズ・キャメロン最新作。
せっかくなんで3Dで観ました。
好きか嫌いかではなく良いか悪いかで言うなら、「ハリウッドの娯楽映画」として「圧倒的に良い」ですね。脚本は押さえるべきところを掴んであるし、映像も圧倒的。ハリウッドの娯楽を求めるつもりで行くなら完璧です。
ただ、911だの、未曾有の大不況だののこの時代にここまで古臭いテーマと価値観を持ってこられても、正直若干鼻白むのも事実ではあります。キャメロン、あんたの軸のぶれなさが恐ろしいよ。宮崎駿はとっくの昔にそんなとこ通過してポニョポニョ発狂しているというのに!
とはいえね、観てる間は純粋に楽しいし、この3D映画元年を味わうためにも映画館で観る価値はある映画です。3Dだし。


そして、ここでまだ観ていないみなさんに忠告しておかなければならない。
このアバター、3Dが公開館によっていくつか方式があるんです。この方式によって映画の印象すらガラリと変わってしまうらしいので行く予定がある方は、是非上映館を確認してから観に行ってください。
詳細は以下のリンクなどを確認してもらうとわかるんですが、

3D映画上映方式の違い http://d.hatena.ne.jp/madogiwa2/20100102
アバター』3D全方式完全制覇レビュー http://itsa.blog.so-net.ne.jp/2010-01-15

方式はおおまかに分けて4種類(IMAX3D、RealD、Dolby3D、XpanD)あって、ざっと観た所「IMAX3D」の評判が一番良いですね。で、あとは一長一短ありつつも、「XpanD」で観た人の評判はおおむねよろしくないようです。メガネが重すぎる、画面が暗すぎるなど。ちなみに自分は「Dolby3D」で観賞。比較対象がないのでどうこう言えませんが、画面が暗いと感じることもなく良かったですよ。あと3D観賞は席取りが重要で、必ずスクリーンの真ん中ぐらいに座ってください。前後は最前列付近の方がいい、真ん中ぐらいがいいなど諸説ありますが、左右だけは中央で。そして、映像を楽しむなら、字幕派の人も今回ばかりは吹き替えでいいかもしれません。自分も吹き替えで観ました。
お値段は普通の映画より若干張りますが、個人的にはIMAX3Dでもう一回ぐらい観てもいいかなあと思っています。だから、「映画」よりも「アトラクション」感覚で! そうすれば頭空っぽで許せる!


あと、これはたぶん自分だけですが、最近PS3でハマっていた「アンチャーテッド2」という映画みたいなゲームがあるのですが、その吹き替えとセンスが全く一緒で笑うしかなかった。
主人公が、手に持っていた松明の火が消えてしまった時とかに「……ヒュウ! 最高!」とか言ってしまうあたりのセンスでもう笑いそうでしたよ。悪役が殲滅しようとするシーンで「さあ、夕食までに終わらせようか」とか。それ言うか! もちろん誉めてるんだよ! キャメロン! あんたがいる限りベタなハリウッドは死なないな!