Remember11考察会合

Remember11をクリアして、まだ評価しかねている作品ということもあり、かてきょさんこころんさんと秋葉原で考察だべりをしてきました。
ネタバレを避ける故詳細は書けませんが、作品の結末がああでなければならなかった理由などには僕の中で得心がいきました。
その意味で、その会合を持って、自分の中でようやく「Remember11」がコンプされた感は少しあります。
ただ、基本的にエンタメである「ゲーム」として、それが正しい姿であるのかは……んー……まだ悩ましいところなので、保留といった感じでしょうか……。
作品のコンセプトを理解できたこれから先は、それが「許せる」か「許せないか」という段階に入るのでしょう。
ああー、んー、本当に個人的な意見だと、「謎」はこのぐらい残っていてもいいと思うのですが、その「やろうとしていることのコンセプト」がもうちょっと匂わせてあってもいいんじゃないかと……さじ加減の問題ですね。


ネタバレギリギリのことを書くと、小説だと、「虚無への供物」が推理小説として許せるか許せないか、の議論にも似ていると思います……ああ、あの場で言えなかったけど、「虚無への供物」の結末はR11に共通するところが多いなあ……。「R11」ファンで未読の方はお暇があれば是非読んでみてください。


ただ、この「Remember11」という作品。やってる過程ではめちゃめちゃ面白いです。その面白さはinfinityシリーズで評価の高い「Ever17」よりも上だと思います。ので、がっちり「うわー終わったー面白かったー」を求めるユーザーさんにはお薦めできませんが(そういうタイプのユーザーさんには「Ever17」の方をお薦めします)、「うわーこれやってるの面白ー」という過程を求めるユーザーさんにはお薦めできます。ただ……んー、ただ、という条件付けがされることも心苦しいのですが、終わった後に、このような「R11」の理解者との会合が開けることができる、という環境はあった方がいいかもですねー。あと、「かまいたちの夜」みたいな、純然たる推理サスペンスが好きな人は、もう別物として考えてください(笑)


その後、とりあえず、自転車創業の「そう、あたしたちはこんなにも理不尽な世界に生きているのだらよ」が、R11の構造に近いということでお薦めされ、その当日にアキバを探し回って最後の一本を手に入れてきました。


その次の日にアキバは偉いことになるのですがね。
今日は「うわーひえー」とか思いながらニュースに齧り付いてました。昨日のお昼頃歩いていた場所が血塗れになっていて……。
僕は、そういう通り魔みたいな連続殺人を起こしちゃいたいという願望は、正直言うとわからなくもないんです。
だけど、僕たちは人だから。そういうことはゲームでやれ。妄想でやれ。芸術でやれ。このスカタン
といった感じで、本当に憤りしか覚えないので、なんかもう、やるせない感じです……。
犠牲者の方々のご冥福、あるいはご快復をお祈りしています……。