ドーン・オブ・ザ・デッド/ザック・スナイダー

「ドーン!」
私は後ろで大きな爆発音がしてランニング状態で足を止めた背後を振り返った。
「おぶ!」
農民が吹っ飛んできた。
「ザ!」
頭から砂場にめり込んだ。
(5000円を出して)「でっ、ど?」
農民は買春を持ちかけてきた。


そんなえいが。うそ。
ゾンビ映画だよ。ロメロの「ゾンビ」のリメイクだよ。
ロメロの「ゾンビ」は以前に観て、えらい面白かったのです。


■[映画][感想]『ゾンビ』/ジョージ・A・ロメロ
http://d.hatena.ne.jp/sunagi/20070907/1189214736


どうでもいいけど、このころはまだ随分力を入れてブログを書いていたのだな。パッと開いて全然読む気にならない。
で、これは換骨奪胎みたいな大胆なリメイクですね。
ゾンビが腐ってないから、めっちゃ全力疾走で追いかけてくる。はやい、めっちゃはやいよ。
ぞんびはえー。でも、おそくないし色も変わってないぞんびって何?
答え、血のいっぱい出てるただの人です。
怖いけど、かわいさはなくなった。以上。
もっと愛くるしいゾンビにならば噛まれようという気にもなるものを(ならん)


そんなこんなで、ホラーというよりも、いかにもハリウッドなアクション映画と化した今作ですが、良いところがなかったかと言われるとそんなことなくて、屋上から名前をつけたゾンビを撃ち殺して遊ぶ不謹慎な遊びをするあたりは素晴らしかった。あと、なんか金網に張り付いたゾンビの両脚をチェーンソーで切るあたりがなんか面白かった。いや、別にそこで脚を切らなくてもいいじゃん。あ、切りたかったのね。
ホラーなのに、なんか笑える、そういうブラックなセンスはすごく好きだ。
死体で遊びたいよな、本当は。想像の中では。医学生とかになって、献体とか分解して遊びたいよな。
バガボンド1巻で武蔵と又八が「血で遊ぶ子供ね」みたいなことを言われるような、そんな感じすごく憧れるよね。
まあ、ひかれるのでやめよう。
「ゾンビ」のユーモアとかはないけど、これはこれで良質のハリウッドアクション映画って感じです。