電気グルーヴ「J-POP」/奥田民生「Fantastic OT9」
- アーティスト: 電気グルーヴ
- 出版社/メーカー: KRE(SME)(M)
- 発売日: 2008/04/02
- メディア: CD
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で、わくわくして聴いて、んー。かっこいいんだけどなあ……って感じ。
一曲目を聴いた時は、ktkr! って思ったんだけど。後半だれるかなあ。
まず、ぜんぜん、J-POPではないよね、これ(笑)
すっごい硬質なテクノアルバムという印象。音数も少なく、坦々とビートが進行していく様は、初期クラフトワークとか、その辺を彷彿させるものがある。あとスチャダラパーと一緒にやったことから如実に繋がっているものがあるかな。メロディは歌ではなくラップに近い。
なんだけど、毒が薄いんだよなあ……。
電気っぽい歌詞と言えば、「半分人間だもの」に見られるぐらいで、その歌詞は「ああ、電気だ!」って感じで素晴らしいんですが(個人的に「子供を集める 下着が無くなる」がツボだった)それ以外に毒はなく。
BGMとしてさらっと聴けるアルバム。せめてシングル曲ぐらいは、シングルアレンジのままで収録して良かったんじゃないかなあ。
まあ10年前にまりんが抜けた段階で、電気が卓球ソロになってしまうんじゃないかという懸念はあって、(それに対して「VOXXX」という最凶に濃い解答はあったけど)、それ以降リリースがなかったのも多分その辺の理由なのでしょうが、心配した通り瀧の存在感が薄い……。
とはいえ自分としては、8年振りの電気というリハビリみたいなもんだったのかなと好意的に捉えました。
なんか秋にまたすぐアルバムが出るみたいなことを言ってるし。
何より、このアルバムのリリースイベントでちょっと興奮したのは、電気のライブに、まりんが……!
ナタリー - 電気グルーヴのステージにまりんが10年ぶり参加
↑もうこの写真だけでニヤニヤしっぱなしできますよ。
と、あと一枚買った。
- アーティスト: 奥田民生
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- 発売日: 2008/01/16
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民生も3年振りのフルアルバムだったんだぜ。
でねえ……これがやばかった。
最高です。3ヶ月スルーしててごめんなさい。だって、アルバムタイトルがダサかったんだもの……。
前作と前々作が、予想の範疇に収まる作品だったということで、期待値が下がっていたというのもありますが……。
これは僕の中で「29」を超えたかもしれんね。いや、ベクトルが違うんだけど。「29」はまだユニコーンの延長上にある民生の最高傑作で。これは民生ソロの最高傑作という感じ。
何が一番違うってね、今作の民生はボーカリストとしてより、ギタリストとして輝いてるということです。あのね、カッコ良すぎんですよ。ギターが。ギター少年として、思わずエレキギターを手に取りたくなってしまうようなフレーズやギターソロと言えば解ってもらえるでしょう。そしてそれを引き立てるバックの演奏も、ベテランさんが揃ってるだけあって上手い凄いわ。
そしてソングコンポーザーとしても、コード進行とか歌詞、構成を見ても、明らかに一枚脱皮している。「うあー、そう来たか!」の連続ですよ。なに40越えてから羽化してるんだこの人。
そんで音がめちゃめちゃ良く録れてるわ。ここには「音」を聴く快楽があるわ。
昔の洋楽とか、全ての「ギターロック」が好きな人、志す人に必聴のアルバムです。ゆったりしたテンポでもカッコいいロックなんて、本物って証拠だもんな。