二つ名メーカー(と、その実用例)

http://pha22.net/name2/
これ超面白い! ぷはーさんすごいなあ。
戯言シリーズを参考にしてると思われ、戯言キャラを入れると正確に出るのがすごい。
さっそく僕もやってみたよ!


sunagiさんの二つ名は…「饒舌人形(マニックフェイク)」です http://pha22.net/name2/c/sunagi


おほおほ。戯言使いチックで良いではないか。ついでに他の人のもやってみた。


田中ロミオさんの二つ名は…「鎖状六花(イミテーションチェイン)」です http://pha22.net/name2/c/%E7%94%B0%E4%B8%AD%E3%83%AD%E3%83%9F%E3%82%AA


わーい。さっそく闘ってみたよ。

「カリクビナメテル 饒舌人形と鎖状六花」


「あなたが――鎖状六花(イミテーションチェイン)、田中ロミオ先生ですね」
 僕は、反駁の余地も与えずにまくし立てる。饒舌人形(マニックフェイク)と呼ばれるその饒舌は、ただそれだけの用途の為に製作された人形が如く、舌の乾ききるまで発音をやめない。
「ロミオ先生――僕は、あなたの作るゲームが、本当に好きでした。いや、今でも好きと言えるかな。愛していると言っても過言ではない。この世界の入り口に踏み込んだ時、僕はその底の見えない深淵に足をかけながら、まだほんの少ししかあなたの世界を味わっていない、あなたの創ったゲームの内で、プレイしていない作品がまだ残っているというだけで、歓喜に打ち震え、希望に高鳴る胸――ええ、その心臓の昂揚こそが、僕の生きる鼓動になり、冷たい雨に吹き晒しにされた時も、孤独に苛まれ気が狂いそうになった時も、身体が病に蝕まれその疼痛と高熱にあらゆる神経網が打擲されている時でさえ、ただその衝動だけを享受せんが為だけに生きる、蒙昧な犬――いえ、犬ですらない、植物です、こちらが能動的に出来ることは何もなく、ただあなたの養分を吸収せんと、天の恵みと陽光に向かってその繊弱な触手を伸ばすだけの、愚かな生物――だったのですよ。『最果てのイマ』、あれは良かったですね、あれの最初の版が出たのがもう、2005年夏の話ですか。それはもう、文字通り寝食を忘れてプレイしましたよ――その後にはまあ『おたく☆まっしぐら』なんて突発的な作品も出ましたが――ちなみに、あれが未完成だった際には、僕は、ショックを受けて、思わず学業を放棄してまでシナリオの補完作業をしてしまいましたよ、もちろん喜びの内の作業だったのですが、それも、まだあなたがゲームを作ってくれるという希望の光で行く手を照射されながらの話でした――そして、ええ、なんでしたっけ? ああ、そう、『最果てのイマ』が出た後、『霊長流離オクルトゥム(仮称)』でしたっけ、あなたの『イマ』以来の渾身の作品、あれの最初の発表が、2005年の秋でしたか――当時は、<2007年発売>を謳ってて、<まだ2年も先の話だぜ、鬼が笑い死にするなハハハ>なんて言ってましたっけ――まさかね、あれ以来一報も無いまま、2008年を迎えてるなんて、誰が想像出来たでしょうかね――今の僕はね、植物なんだ、解りますか、先生? 2年以上もの間、オクルマダーーーー!? と叫びながら、光も水も与えられなかった植物なんだ。そんな植物の枝葉が、今やどちらを目指して、伸びているか解りますか――あなたへの――そう、殺意ですよ!」
 そこまでの文章を一息で言い終わると同時に、僕はこっそり隠し持っていたサバイバルナイフを逆手に持ち、ロミオ先生に向かって飛びかかる。饒舌人形の名に恥じない長文に、既に舌の根までが乾燥しきっていた。だが――それ以上に、奇妙なほどに冷静だったのが、当のロミオ先生だった。
「鎖状、六花(イミテーションチェイン)」
 その刹那、誰にも聞き取れぬほど小さく呟かれた呪詛に合わせるように、ロミオ先生の大きく「パー」状に開かれた右手、その五つの指先から鎖状の、茨の幹が鋭く伸びた――。
「なっ!?」
 僕は勢いに任せて飛びかかったことを後悔した。空中では、相手の体勢に応じた身体の制御、及び進行方向の変更が不可能となる。だが――幸い逆手である。あの程度の幹の太さなら、このナイフの位置からでも充分に薙ぎ払うことが出来る!
「シャーッ!」
 僕は、ナイフの刃身を、ロミオ先生の親指から伸びている一本の幹に当てると同時に、小指方向に向かって、勢い良く振り払う。
 空中に浮いた抵抗のない細い幹を切断する場合は、居合い抜きと同じ要領で、抜き放つ速度と得物の鋭利さが問題になる。だが、それに関して、僕は「殺し屋・饒舌人形」としての自信と自負があった。鋭く削り込んだ薄刃が、その五本の幹の群を、いとも容易く、ぶちぶちと音を立てながら千切って行く。
「このまま、この刃をあなたに向かって、突き立てる!」
 しかし、その瞬間に僕が見たロミオ先生の表情は――憎らしいほどの笑顔だった。
「甘いな、若造」
「な……!」
 一足遅れて、異様な殺気を感知する。だが、もはや振り下ろした余勢は止まらない。
「どうやら本気で忘れていたと見える。俺のイミテーションチェインは、」


「<六花>、だ」


「ぐおおおおおぼああああああああ!!!!!!!!!!」
 時間差で、ロミオ先生の、大きく開かれた掌の中心から、最後の一本が飛び出してきた。
「がはあああ!!!」
 その幹は、見た目の細さに及ばぬほどの堅牢さとスピードで、一気に僕の左胸に突き刺さり、貫通してそのまま天を衝いた。僕が飛びかかることを予測しての、攻勢を利用した、攻撃。いや、「攻撃」ですらない。後は、「針」を構えるだけで良かったのだから。その様はまるで、奇術師の手によって、なすすべなく中空に放り投げられ、舞い落ちると同時に串刺しにされる曲芸の果物のように無様で。僕の身体は、ロミオ先生の掌から伸びる針を中心に、ぐったりと二つに折れ曲がり、
「オクルは出さんよ」
 薄れ行く意識の中で身体の両端へつつりと血潮が垂れて行くのが、感ぜられた。
ラノベで低年齢層に向けて上手く行っている今はな」
 その声はもう、届かない。何故なら、その声が発せられた時には僕はもう――
 絶命していた――。


饒舌人形 vs 鎖状六花


両者の果たし合いは、双方の名実解離奥義の正当な行使、及び、二つ名・饒舌人形の生命活動停止の時点を持って、鎖状六花の勝利とする。
なお、2008年1月現在――『霊長流離オクルトゥム(仮称)』発売の目途は立っていない――。

いくらでも中二病になれちゃうね。ていうか、今日もう他のエントリ書く気力がなくなっちゃった。